2018年5月23日水曜日

MGFA分類のClass0『無症状』。それでも投薬事実が存在する、重症筋無力症の難しさ。

MGFA分類は重症筋無力症の症状を、Class0~ClassⅤまで分類する考え方です。しかし、重症筋無力症の専門サイトなどでも、ClassⅠ~ClassⅤで区切ることは多く見受けられますが、Class0から触れているサイトほぼ見かけません。
また、数年前に(平成27年)書式が変更された臨床調査個人票においても、MGFA分類欄が従来より縮小されて、Ⅰ~Ⅴは分類項目として読み取れるのですが、0については、『0、Ⅰ~Ⅴのいずれにも該当しない⇒特記事項(          )』と、Class0の項目の有無さえわかりにくい表現になっています。
昔(記憶では平成26年まで)の、臨床調査個人票のMGFA分類の表記箇所。

数年前(平成27年)に変わった、臨床調査個人票のMGFA分類の表記箇所。
ともあれ今後、Class0がどうなるのか、注視したいところです。

Class0でも投薬
この分類に関連して、重症筋無力症についてで、少々気になるコンテンツを見つけたので、さらに投稿します。このサイトは、私が重症筋無力症になったばかりの頃に、重症筋無力症そのものについてや、胸腺摘出手術について調べたり、主治医の言っていることの裏付けを取る為、などでよく閲覧していました。わかり易い言葉と丁寧な説明に好感が持てるサイトです。
さて、このサイトのコンテンツで気になったのは、一番下の棒グラフです。『グラフ』の画像は、こちら>>
グラフにおける0、Ⅰ、Ⅱa、Ⅱbは、MGFA分類でグラフにしたものと見て差し支えないと思います。これによると、Class0でも、ステロイドを使用する場合があると読み取れます。客観的な症状は認められないが、患者本人にしかわからない疲れやすさや脱力感を持っている患者さんが、ステロイドを使用する場合がある、と推測できるのです。Class0『無症状』でも投薬する事実が存在する、重症筋無力症の難しさを象徴するような事実です。この事実を見て率直に思ったのは、「ああ、やっぱり、そういう人もいるんだな。」ということです。というのは私自身、現在は無症状とされ、ステロイドも使用していませんが、主治医にプレドニンの再開を希望しようと考えた経験があるからです。今後、自覚症状の煩わしさを看過できない場合、主治医へプレドニンの再開を希望するかもしれません。