2018年8月23日木曜日

ザギトワさんのマサルを見て、犬の飼育を考える。

ザギトワさんのマサルを見て、自分も秋田犬が欲しいと思ってしまいました。先日、ロシア女子フィギュアスケートのザギトワさんに日本から秋田犬が贈呈されました。贈呈された秋田犬を見ると、本当に可愛らしい顔と均整の取れた体格で、日本でもそうそう見かけない程の良い秋田犬だと感じるのは私だけではないと思います。
秋田犬と言えば、忠犬ハチ公が有名ですが、私は、『銀牙 流れ星銀』を思い出します。アニメでは秋田犬が主人公で、幼犬期から様々な経験をして成長し、仇の熊に立ち向かうというストーリーだったと記憶しています。
毎年、きのこ狩りやハイキングなどのシーズンに入ると、人間が熊に襲われるニュースを度々耳にします。過去の熊による襲撃事件では、書籍化、再現ドラマ、ドキュメンタリー番組に取り上げられるほどの甚大なものもあります。そのような環境下で日本人と暮らしていた犬は、現代の感覚とは違う存在だったと考えられます。また最近でも、北海道で飼い犬が熊に襲われるという悲しい事件もあり、人間と熊の生活圏が重複する地域では、痛ましい事件が時々起きていて、人間と熊との生存競争は未だに無くなる気配はありません。
この作品では、登場する犬が言葉をしゃべるという斬新な設定にびっくりしたのを覚えています。また、宮内タカユキさんが歌う、雄々しくも艶のある声と、叙情的で壮大な旋律のオープニングテーマ曲は、自然を舞台にした作品のイメージにぴたりと合致しており、「いい歌だなあ。」と子供ながらに思っていました。小さな犬が大きな熊に挑むという、日本人の大好きなパターン、「柔よく剛を制す」(ちょっと違うかもしれない)が、人気を博した一因かもしれません。ちなみに最近では、『銀牙 流れ星銀』は、フィンランドでも人気があるらしいです。

また犬を飼いたくなった
犬種にはこだわりはそこまでありませんが、どんな犬でも好きというわけでもなく、キツネ色のタヌキ顔の犬が理想です。過去に、何度か犬を飼ったことがあります。犬にもそれぞれ性格の違いがあり、個性があります。また、雄と雌でも性格が違うな―と、飼っていると気付きました。一言で言えば、雄犬は荒々しく、雌犬はおっとりとしています。比較して扱いが楽なのはやはり雌でした。ザギトワさんのマサルは雌らしいです。
犬と触れ合っていると、とても心が落ち着きます。楽しい気持ちにもしてくれます。
ですが、良い事ばかりではありません。責任も重く、犬の世話はほんとうにたいへんです。犬小屋の掃除、散歩、餌やり、狂犬病の予防接種、フィラリアなどの寄生虫の駆除、などやらなければならないことがたくさんあります。犬の健康管理だけですればいいというわけではありません。近隣住民への配慮も必要です。犬嫌いの人もいるわけです。衛生管理(糞尿の悪臭)、吠え声による騒音、散歩中のトラブル(例えば、リードを離してしまう、首輪がスッポ抜ける)などは迷惑行為になってしまいます。飼いたいから飼うと言った、簡単な理屈では済まされない、とても神経を使う事です。そして、命があるものですので、死別がいつかは訪れてしまいます。大好きな犬が死んだ時の悲しさは例えようのない気持ちです。もっと可愛がってあげれば良かったという後悔や申し訳ない気持ち、寂しくなり胸にポッカリと穴が空いたような喪失感が一気に押し寄せます。
現在は、犬を飼ってはいません。犬を飼うことがどれだけたいへんか経験しているにもかかわらす、ニュースなどで取り上げられたマサルのような、可愛らしい犬の映像をみていると、そんなたいへんさなどすっかり忘れてしまい、あんなかわいい犬と一緒に生活ができたら楽しいだろうなと思ってしまいます。冷静に考えれば、犬の飼育の責任を全うできる自信がありません。おそらく、頑張れるのは最初だけで後はズボラな飼い主になってしまうのが容易に想像できます。やっぱり、犬を飼うことは我慢します。

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